浅香唯 30周年記念コンプリートBOX
宮崎が生んだ永遠のアイドル・浅香唯、いつの間にやらレコードデビュー30周年。
というわけで、この30年間に発表された楽曲を、アルバムバージョン / シングルバージョン / セルフカバーバージョン を含めてほぼほぼ網羅したボックスセットが発売されたのです。
"オリジナルアルバム+ボーナストラック" という編成の14枚+1枚というCD15枚組&特典てんこ盛りの完全生産限定盤で金参萬円也。ファンであるならばドカンと買ってしまえば良いのだけれど、アルバム『MELODY FAIR』だけが堪らなく好きな自分はどうすれば…。
配信での楽曲バラ売りはともかく、アルバムごとにバラ売りしてくれないものか。以前出た『MELODY FAIR』の紙ジャケ仕様復刻盤とは、ボーナストラックが異なるのだな。今回の「コンプリートBOX盤」のほうが、遥かに食指が動くのだけれども。
冴えない十代だった頃に聴いた『セシル』という曲が良くってさ。あ〜こんな健気なコが居てくれたらなぁ…などと思いながら、テープが擦り切れるほど聴いたものですよ。
冴えないオトナになってからも、むしろオトナになるほどに、この、サビの歌詞が胸にグッとくるのです。
ふっと自信を失くして 迷ってしまう
だから友達以上の 愛を捜すの
今夜私がそれに なれればいいのに
いい歌詞だわね。
日々暮らしていると、ひとりでは耐えられないほどキッツいことが起こったりもするわけで、そんな時に「あ〜こんな人が居て、そばで支えてくれたらなぁ…」なんてね。ま、実際にこんなコが現れたら、それはそれで重すぎて、ちょっと引いてしまいそうな気がしなくもないのだけれど。
「あ゛〜」ってなる → 『セシル』を聴く → 更に「あ゛ぁ〜」ってなる → 酒飲んで寝る … というルーティンワーク。
生活の中で辛いことが起きる限り、浅香唯の『セシル』は「永遠のアイドルソング No.1」であり続けるのです。