Tracks II - Bruce Springsteen

Sep 05, 2025

やっと聴き終えた。CDだと7枚組、全83曲、4時間45分。ブルース・スプリングスティーンの未発表音源集『Tracks II』。

未発表曲をただ並べたわけではなく、サブタイトル "The Lost Albums" が示すとおり、元から「アルバム」として、コンセプトを持って制作された7枚だそうだ。

Tracks II : The Lost Albums - Bruce Springsteen:2025

セッション別の7つのアルバムで構成されていて、

  1. L.A. Garage Sessions '83
    1983年、『Nebraska』と『Born in the USA』の間に行われたレコーディング・セッションの音源。『Born in the USA』のバカヒットで若干フォームを崩す前の録音ですね。
  2. Streets of Philadelphia Sessions
    1993 - 94年、映画主題歌として大ヒットした『Streets of Philadelphia』と同時期に録音された音源。
  3. Faithless
    2005 - 06年、制作中止となった映画のサウンドトラックとして作られたアルバムの音源。
  4. Somewhere North of Nashville
    1995年、名作『The Ghost of Tom Joad』のレコーディング・セッションから。『...Tom Joad』は音も内容もかなり憂鬱な作品だけれど、こちらはロックンロールやカントリー調の聴きやすい曲が並んでいる。
  5. Inyo
    1995年から97年のツアー中に書かれた曲たち。アコースティックギターを基調とした静かな聴き心地。この未発表アルバムの中では一番好きかも。 >/div>
  6. Twilight Hours
    オリジナル録音は2010 - 11年と2017 - 18年。王道ポップス寄りの作品。
  7. Perfect World
  8. 1994年から2011年に渡る作品集。かなり好き。『Tracks II』の中で、この『Perfect World』だけは一枚の「アルバム」を企図して作られたものではないとのこと。

来月には、未発表の音源を含む『Nebraska '82 : Expanded Edition』も発売されるらしい。

若き日のスプリングスティーンを描く映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』の公開も控えつつ、今どきの社会に彼の音楽や生き様がどう響くのか、興味深いものです。

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