ブライアン・ウィルソン逝去。
Jun 17, 2025
スライ・ストーンの訃報を聞いたばかりだというのに、今度はザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが逝去という報が伝えられた。スライと同じ、82歳没。
稀代のソングライターの功績を偲ぶために、ビーチ・ボーイズの不朽の名盤『Pet Sounds』を聴き直そう。
1960年代半ば、ビートルズの『Rubber Soul』→ 本作 → そしてビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と、互いに影響を与え合ったこれら3作品のリリースが無かったら、その後のポップ・ミュージック・シーンは全く違ったものになっていただろう。
もし『ペット・サウンズ』が発表当初から真っ当な評価を得ることができて、このときにブライアン・ウィルソンのメンタルがぶっ壊れてしまうことがなかったら、これらのエポックメイキングな作品リストに、ビーチ・ボーイズの『Smile』が加わっていた筈。
この当時は完成に至らなかった『Smile』、37年後にめでたく世に出ることになりました。
60年代後半のビートルズやビーチボーイズの、あの感じの音楽を、21世紀の製作クオリティでお届けする…という少し不思議な雰囲気の作品。断じて懐古趣味なだけではない。良い。
オリジナル『Smile』製作当時の、つまり60年代後半のセッション音源を再編集したアルバムがザ・ビーチ・ボーイズ名義で出ています。聴き比べてみるのも楽しい。