Huaska。 ボッサとメタルの衝撃的な競合。
Jun 08, 2014
これはちょっと凄いぞ。
少し前から一部で話題になっていたブラジルのバンド・Huaska。ボサノバやサンバ風味のサウンドに唐突に覆い被さってくるメタル要素。面白い。
最初に耳にしたのはアルバムタイトルにもなっている2トラック目『Samba de Preto』なのだけれど、変な笑いと共に鳥肌が立つ…という、久しく経験していない身体反応が生じたのだな。身体もこれにどう反応すればよいのか戸惑うほどのインパクト。ブラジルのベテラン女性シンガー・伝説のElza Soaresのハスキーな歌声をフィーチャーしたこの曲は、かなり衝撃的です。スタンダードなサンバのリズムから、突然始まるヘッドバンギング。何だこれ。
アルバムの最後に収録されている名曲『Chega de Saudade』のHuaska風カバーも、これが中々いかつい。
決してイロモノだとかウケ狙いでは無さそうな所が良い。
アルバム全体を通して聴くと、曲ごとの完成度にはかなりバラつきがありますな。まんま "なんちゃってメタル" だったり "よくあるMPBアレンジ" だったりする曲も混じっているけれど、この「メタルでボッサ/サンバ」というか「ボッサ/サンバでメタル」というか「ボッサ/サンバvsメタル」というか、そういったアプローチ、まぁ素敵なアイディアですわな。
ブラジルのポピュラー・ミュージックは割と何でも有りな感じなので、本気で探せばこういうバンドが山のように埋もれているような気もします。
まだまだ音楽の世界は広くて、深いのだな。