映画『ブラインドネス』
Dec 01, 2008Dec 15, 2009
毎月1日は映画の日。話題の『ブラインドネス』を見てきた。
う〜ん。
前評判が良すぎるというのも辛いものがありますなぁ。
「極限状態に置かれた人々の心理」を通して「人間の本質」を描く...というのが主題なのだと思うのですが、この「極限状態」の作り出し方が強引すぎる。恐怖の伝染病に感染した人々が施設に隔離されるのは分かるんだが、この施設で外部からの情報が遮断されたり基本的なホスピタリティさえ放棄される理由が全くもって分からない。無理矢理作り出された「極限状態」に見えてしまうのさ。ココに理屈っぽく引っかかりさえしなければ、なかなか良い映画だと思うんだが。
ところで劇中、ポータブルラジオから流れてくる暖かくて物悲しい曲は、ブラジルの名ギタリスト・Luiz Bonfa(ルイス・ボンファ)の『Sambolero』という曲。
以下のベスト盤で聴くことができます。
ルイス・ボンファは、Bossa Nova勃興以前からブラジルで活躍していたギタリスト。ブラジル音楽が世界に広く知られるきっかけとなり、直後のBossa Nova生誕の契機ともなった映画『黒いオルフェ(1959)』のサントラにも参加しています。
そうそう、映画『ブラインドネス』、伊勢谷友介と木村佳乃の日本コンビは中々良かった。